【読書レポ】背中の蜘蛛【誉田哲也】

読書レポ

こんにちは、あかねです!
今日は久々に読んだ小説の感想を残しておきます📕

誉田哲也さん書いた「背中の蜘蛛」

あらすじ

【第162回直木三十五賞候補作品】 

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。
捜査にあたる警視庁池袋署刑事課長の本宮はある日、捜査一課長から「あること」に端を発した捜査を頼まれる。

それから約半年後。

新たに東京・新木場で爆殺傷事件が発生。

再び「あること」により容疑者が浮かぶが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その唐突な容疑者の浮上に違和感を覚える。

そしてもう一人、植木と同じように腑に落ちない思いを抱える警察官がいた。
捜査一課の管理官になった本宮だった。(←最初の事件を捜査してた人)

「あること」とは何なのか?

池袋と新木場。

全く関係がないと思ってた二つの事件の真相を解き明かすとともに、今、この時代の警察捜査を濃密に描いた驚愕の警察小説。

本の帯には『読後、あなたはもうこれまでの日常には戻れない』とまがまがしく描かれてるけど、鈍感な私は同じ日常を送っています\(^o^)/

以下、勝手な感想(⚠️ネタバレ含みます)

この誉田哲也さんという方は「ストロベリーナイト」の原作者の方らしい。

警察小説を結構出してるようで、この本も警察モノでした!
ストロベリーナイト、ドラマも見たことないから知らんけど/(^o^)\
「西島秀俊がかっこいいやつやろ☝️」っていう認識しかない。

いやぁ、警察モノは今野敏以来・・・
漢字が多すぎてさ、疲れるよね!(バカの感想みたいだけどw)
とにかく部署とか役職の漢字の羅列が多くてしんどいんですよ( ; ; )

警視庁池袋署刑事課長とか
警視庁組織犯罪対策部とか
新木場二丁目男女爆殺傷事件とかね!

中国語かよってくらい漢字が羅列してあるから読書スピードが落ちるね!

小説って基本縦書きだから、両目が横についてる我々人間には読むのがしんどいらしいよ!文字の塊(ブロック)で認識出来ないんだって👁👁
だから横書きのケータイ小説とかは心理的にも読み易くて、爆発的に流行ったそうで。
海外の人に比べて読書ハードルが高くなるのは「縦書き文字を読む」ってのが影響してるらしい

まぁ、苦戦しながらも物語のイメージは結構出来たので。
おじさんが何人も出てくると「お前は誰だ?」とは思っちゃうんだけどさ!
名前が頭で一致するまでは時間かかるよね\(^o^)/

読み進めて思ったのは

・別に監視されてても構わんよ!

・警察ってストレス溜まるよね、なってくれてありがとうね😭

読後の後味は最悪です( ´∀`)

の3つです(`_´)ゞ

・別に監視されてても構わんよ!

これについては先鋭化する技術社会の中で増殖する新しい犯罪たちに対して、警察が秘密裏に情報監視システムで国民のプライバシーを侵していたってことなんだけど。

あらすじにもあった「あること」はコレ👆

要するに
通常→令状などをとって通信会社に情報開示を求める
この話の中→スティングレイという監視装置を使って警察が勝手に国民のプライバシーを覗いてる

って感じでした( ˘ω˘ )

このスティングレイはアメリカやイギリスなどで実際に使用されている監視装置。プライバシー上の問題が指摘されてます!
つまり我々にプライバシーなんてものはないってこと!

そうやって国民を監視しながら捜査にあたる警察官が「自分たちがやってることは果たして正義なのか?」って疑問を抱き始めて心が壊れちゃうんだけど、まぁ鈍感な私は「え〜犯罪防いでくれるんなら超助かるんですけど!犯人とかもすぐ捕まってくれた方がイイやん」と思ったわけです。

まぁでもこれは「正しく使われる」が前提の話だからね。
警察官だって人間で「正しく使いこなせる」という確証はないわけだから、いつ悪用されてもおかしくないし、そう考えると「悪」にもなり得るからなぁ( ゚д゚)

・警察ってストレス溜まるよね、なってくれてありがとうね😭

張り込みや捜査中の警察官の描写がすごく細かくて、「こんなこと毎日やってくれてありがとうね、お身体大切に😭」となりました。

結婚相手や親戚等も身辺調査されるっていうじゃん?
警察になる時って👮‍♀️
本当に愛してる人と無理やり別れさせられたり・・・
もう色々、犠牲にして国のためにありがとう(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

読後の後味は最悪です( ´∀`)

物語は収束に向かうけど、スカッと爽快な結末ではないです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
誰も救われないし、何が正しいのかも分からない、ただただ暗い・・・

社会の底辺から抜け出せない姉弟・その姉弟に心を救われた元警官
後味は最悪だけど確実に何かを考えさせられる小説でした!

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